【理学療法士考案 -ダイエットのステップ1- 】強い目標を決めよう!

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現在、体重が多いので「ダイエットをしたい!」と思っている人で、なかなか思うように体重が減らず、すぐに諦めてしまう人は多いと思います。そのような人は、ダイエットを間違った順序で行ってしまっている可能性が高いです。「ダイエットに順序なんかあるの?」と思うかもしれませんが、理学療法士の私がこれまでダイエット指導をしてきた経験上、ダイエットには「7つのステップ」があると考えています。実際に理学療法士として、多くの患者さんや健康な人のダイエット指導をしてきましたが、この順番で行えば高確率でダイエットは成功します。
これからの記事では「ダイエットに必要な7つのステップ」を順番に投稿していきます。そして、今回の記事はステップ 1の「ダイエットの目標を決めよう!」です。この記事を読むことで、なぜダイエットを開始する前に目標を決める必要があるのかが理解できると思います。

結論から言うと、ダイエットの目的を明確にすることで、「モチベーションが上がる」「後に引きづらくなる」ため、継続性が高まるからです。これから解説をしていきます。

目次

そもそもなぜダイエットをした方が良いのか

全ての人がダイエットが必要というわけではありません。むしろ、健康的な未来のためには痩せすぎが良くないというデータがあります。(J Epidemiol 2011;21(6):417-430

BMIと全死亡率の関係(肥満指数(BMI)と死亡リスク | 現在までの成果 | 科学的根拠に基づくがんリスク評価とがん予防ガイドライン提言に関する研究 | 国立がん研究センター がん対策研究所 (ncc.go.jp)より引用)

この表を見ると、男女ともにBMI>30の高度肥満で死亡率が上昇しますが、それ以上にBMI<18.9の痩せているグループでは死亡率が高いことがわかります。理由は低栄養や筋肉量の減少などが影響していることが挙げられます。

PT-Nao

「過度の痩せ」は高度な肥満よりも予後が悪いということだね!

しかしながら、やはり過度に体重が多い人、つまり肥満の人は、ダイエットをして体重を落とした方が良いことが多いです。以下がその理由になります。

健康のため

これはイメージが付きやすいと思います。確かに痩せすぎは健康的な予後はよくないと言われていますが、太りすぎももちろん良くありません。肥満は伊藤裕先生(慶應義塾大学医学部百寿総合研究センター 副センター長、2024年9月時点)が提唱されたメタボリックドミノの上流にあり、多くの生活習慣病の根源となり得る状態です。肥満により引き起こされる病気は高血糖、高血圧、脂質異常症(コレステロールが高い)があり、さらに重篤になると腎機能障害や心筋梗塞、脳卒中など、生命にかかわる病気になる可能性が高まります。

https://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000062.htmlより引用

また、そのような命に関わる重篤な病気ではなくても、年齢を重ねると膝や股関節に発生する「変形性関節症」の発生率は圧倒的に肥満の人に多いです。この関節症は慢性的な痛みに悩まされることが多く、痛みが強ければ手術が必要となります。そして、手術後もリハビリが必要となるため長く付き合っていく疾患となります。

「病気になれば治療すればよい」と考える人も多いかと思いますが、病気には後遺症があり、治療には副作用があります。わかりやすい例でいえば脳卒中という脳血管の病気では、うまく話せない、体の半分が動きづらいなどの後遺症が残ることが多く、後遺症が残ってしまえばその後の生活に大きな支障をきたすため、生活の質(QOL)が大きく低下します。

また、心筋梗塞と言われる心臓の病気では発症してすぐにカテーテル治療を行うことが多いのですが、心筋梗塞が重度であった場合は心不全という状態になり、息切れや体のむくみなどが生じて治療が長引き、この病気も一生付き合っていく病気となります。また軽度であったとしても、カテーテル治療後は、治療した部位が再び詰まらないように血液をサラサラにする薬を生涯にわたり飲み続けなければなりません。

上記の様に肥満によって起こる病気の中には一生付き合っていく病気も多くあります。そのため、病気になる可能性はできるだけ低くするために肥満は改善した方がいいと私は考えます。

PT-Nao

病気になってから後悔しないように、しっかり予防につとめよう!

見た目のため

「痩せている人が見た目がいい、太っている人は見た目が悪い」などというつもりは全くありません。むしろ世間一般の、特に女性における「スタイルがいい」は適正体重の観点から考えると「痩せすぎ」に当てはまる人が多いです。

どのような体型が見た目が良い、悪いというのは個人によるところが大きいと思いますが、大体共通するのは「お腹が出ている」体型は見た目が悪いと感じることが多いのではないでしょうか。特にぱっと見の見た目が細いのに、お腹が出ているのは「洋ナシ体型」と言われ、筋肉量が少なく内臓脂肪は多いため、見た目も悪ければ健康にも悪いです。

この記事では「ダイエット」と言っていますが、大事なことは体重を落とすことではありません。「お腹は細く、手足が太く」なっていれば、極論体重は落ちていなくてもいいと思っています。この体重と体型の話については別の記事で紹介していこうと思います。

PT-Nao

結局見た目のスタイルがいいと健康にもいいということだね。

ダイエットの目標を決める理由

それでは本題です。なぜダイエットの目標を決めなければいけないか。それは下記、2つの理由により、ダイエットの継続性が高まるからです。

モチベーションが上がる

強い目標があればそれに向かっている自分に対して間違いなくモチベーションが上がります。例えば女性で「数か月後にウェディングドレスを綺麗に着たい。だから5kg体重を落としたい!」

という強烈な目標があればかなり高確率でダイエットは成功します。「太りすぎて重い病気になった、もう同じ思いをしたくないから体重を落としたい」「好きな女の子と海に行く、だから腹回りを減らしたい」などもモチベーションが上がる強い目標です。

PT-Nao

真っ当な目標でなくてもいいよ!

反対に、「誰にも言われないけど、最近太り気味だからなんとなく運動したい」や、「今は健康体だけど長い目で見れば多分病気になる確率が高いからちょっとずつ体重を落としたい」などの理由はモチベーションを上げる目標としては弱い目的となります。

切迫感や危機感を感じるように目的を決定すると、モチベーションが上がるいい目標となります。

後に引きづらくなる

ダイエットに強い目標があれば、その目標が達成されていないのに、ダイエットをやめてしまうことに罪悪感を感じると思います。しかし、これも弱い目的である場合、「あれ?なんでダイエットなんかしてたんだっけ?」となり、食事や怠惰な生活の誘惑に弱くなり、結果ダイエットは失敗に終わってしまいます。

厳しいと感じるかもしれませんが、目標が達成できていないのにやめるということは、そもそもダイエットが必要なかったということです。無理に辛いダイエットはせず、自分が楽だと思う生活に戻ることをお勧めします。

PT-Nao

良い目標がなければダイエットはつらいだけ。無理してダイエットする必要はないよ!

まとめ

今回の記事ではダイエットのステップ1として、「強い目標を持つ」ことを解説しました。本記事のポイントを以下にお示しします。

・ ダイエットした方がいい理由は多くは健康のため、もしくは見た目のため
・ 結局見た目がいいと健康にもいいことが多い
・ 「強い」目標を決める。弱い目標では継続性が上がらない
・ 目標が達成できていないのにやめてしまうということは本当は必要なかったということ。素直に諦めよう

以上です。参考になれば幸いです。

次回はステップ2の「毎日体重を記録しよう!」です。是非ご覧ください。

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