【理学療法士に将来性はあるか】4つのキャリアプランを紹介!

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今現在、理学療法士を目指している人や、理学療法士として働いている人の中には、「理学療法士になったはいいけど、理学療法士ってずっと働けるのかな?」と将来に不安を感じている人もいると思います。私もその一人で、日々不安を感じており、将来への展望も期待してこのブログを立ち上げました。

私は理学療法士になってからは15年以上経っており、その過程で2度の転職と、一度の進学を経験しています。そのため、病院以外でも、様々な職に就く理学療法士をそばで見てきました。

そこで、この記事では理学療法士としての4つのキャリアプランを紹介します。もちろんこれが全てとは限りませんが、この記事を見て今現在不安を感じている人や、将来について悩んでいる人たちのキャリア選択についての参考になれば幸いです。

結論から言うと、理学療法士のキャリアには、「病院/施設管理職」教員/研究職」「企業への転職」「起業」の4つがあります。今からその4つのキャリアについて紹介します。

目次

理学療法士に将来性はある?病院で働き続けるだけがキャリアではない!

2024年3月末時点で、理学療法士の勤務先は78%以上が病院や診療所などの医療施設で勤務していることが、日本理学療法士協会の調査でわかっています。続いて訪問リハビリステーションや介護老人保健施設などの介護保険領域の施設、次に大学や大学院などの教育・研究施設、という順になっています。

つまり、8割弱の理学療法士は医療機関の勤務ということです。私自身もこの記事を書いている今現在、病院で勤務をしています。そこでよく実感していることは医療職は一見するとホワイトカラーに見えますが、実際のところはブルーカラー、いわゆる肉体労働だということです。この肉体労働は20-30代のうちは問題なくこなせますが、50-60代になってもこの仕事を続けられるかと言われると自信を持って「イエス」とは言えません。年齢・経験を重ねていけば、管理職に就く理学療法士もいますが、管理職自体に魅力を感じない人もいるでしょう。また、病院によっては100人以上の療法士がいる病院もあり、管理職に就くこと自体が狭き門である場合もあります。

また、以前の記事にも書いたように、理学療法士は給与が上がりやすい職種とは言えません。就職する前にこのことを知らなかったために、理学療法士になったこと自体を後悔する人もいます。

しかし、大転職時代と言われている現在、一度の人生でずっと同じ場所で働いている必要は全くありません。私は2000年代前半に理学療法士になりましたが、当時よりは理学療法士が専門知識を活かして活躍できる場が広がっていると感じています。病院内でのキャリアアップも含めて、理学療法士のキャリアチェンジについてこれからお示ししていきます。

この記事の結論です。

・理学療法士のキャリアプランは大きく、病院・施設管理職、教員・研究職、企業への転職、起業の4つのパターンがある。
・高収入を目指すなら結局どれもハードワーク
・同業種への転職も選択肢の一つ
・まずは自分がどのような道を歩みたいかよく考えることが重要

PT-Nao

もちろん今の職場に満足している人は何も気にしなくてOK!目の前の仕事に全集中しよう!

4つのキャリアプランから理想の理学療法士像を選択しよう!

病院/施設管理職

身近な存在で一番イメージしやすいかもしれませんね。リハビリテーション部門の主任・科長・部長といった役職です。上司や後輩に信頼されるような実績を持つ人がその職に就くことができる印象ですね。部門の管理(例えば勤怠管理や学会・勉強会などの管理・教育システムの構築・他部門との連携など)が主な業務となります。実際に臨床業務を行うよりも、このような管理業務に多く携わることになるでしょう。以下にメリット/デメリットをお示しします。

PT-Nao

実は私も小規模病院の管理職をさせていただいております!

  • 役職手当がつく。病院や職位にもよるが、年収ベースで100万円ほど上がることもある
  • 臨床業務が減るため、肉体労働に携わる機会は少なくなる場合がある
  • 臨床が好き、管理業務が苦手な場合は向いていない
  • 若手に仕事をしていないと思われることがある
  • いわゆる中間管理職であり、結構ストレスフル
  • 運動量が減って太る
  • スタッフ数が多い病院では狭き門

管理の業務はしっかりやれば本当に大変です。その割には若手に仕事していないと思われることもあり、不憫な思いをしている管理職の人もいます。実際に仕事をしない上司も確かに存在するのはまた別でお話をさせていただきます。管理業務が好きな人は目指しても良いかもしれませんが、デメリットも多くあります。昇進を打診された場合はよく考えて受けましょう。

PT-Nao

臨床していないだけで「仕事をしていない」って思う若手いるんだよね。自分もそうだった。。。

教員・研究職

全ての理学療法士は専門学校もしくは大学を卒業するので、教員・研究職もイメージしやすいのではないでしょうか。しかし、厳密には教員と研究職は全く違います。教員は教育機関で学生を指導する職であり、研究職は研究機関で研究をする職業となります。もちろん大学などの研究機関に所属する先生も学生を指導しますが、あくまでも本分は「研究」です。データを取り、学会発表をして、論文を執筆します。私には専門学校の教員をしている知人はいませんが、大学教員の知り合いは複数人います。彼らは非常に優秀であるため、私がイメージする大学教員への道はとても狭き門です。論文を書く・読む力や統計についての知識、学会発表のスキルなどの研究活動に必要な能力だけではなく、臨床能力も備わっている人がほとんどです。個人的には理学療法士として必要な能力が全て備わっている人がなるべき職だと思っています。

研究職になるには修士課程、博士課程など大学院への進学が必要です。そしてポストが空いた大学に応募をして、入職した場合は助教・講師・准教授を経て教授を目指すことになります。大学教員の給与は所属機関に依存しますが、教授で1,000万クラスと言われています。また、大学の先生たちは講演料などの副収入もありますので、やはり理学療法士としてはかなり高収入と言えるでしょう。その他、研究に必要な費用は研究費や科研費などを当てて得ることもできますが、それらの利用には厳格なルールがあります。当然ですが「ぜーんぶ自分のお金!」とはなりません。下手したら法に触れることもありますので、お金を管理する能力も大学教員には必要になるでしょう。以下、メリット・デメリットです。

  • 研究活動をライフワークとしたい人が目指すべき職業
  • 教授になれば収入は高い。理学療法士としては最高クラス
  • 大学教員は世間的地位も高い
  • 研究活動は超ハードワーク。忙しくない人はいない
  • 理学療法士として必要なすべての能力が求められる
  • 常に実績(学会発表、論文発表)が求められるプレッシャーもある
  • 学生指導もしなければならない
  • 助教などは雑務が多く、給与も低い、ストレスフル
PT-Nao

個人的には理学療法士として必要な能力が全て備わっている人だと思うよ!

企業への転職

上記で述べたように、私が就職した2000年代前半に比べれば理学療法士が活躍する仕事の場は広がってきたと思います。まだ全体からみると低い割合ではありますが、理学療法士が一般企業や行政機関に就職するケースも増えてきました。

自身のサービスと医療を結び付けたいと考えている企業は、両者の間に入ってメディエーター(仲介役)となる人材を求めています。理学療法士に限らず、病院での勤務経験のあるスタッフは重宝されるかもしれません。

私の知人にも病院からヘルスケア関連のベンチャー企業に転職して給料がアップした人もいます。中々少ない事例ではありますが、ヘルスケア産業はこれからも伸びていく分野だと思うので、転職サイトなどに登録して気になる企業はチェックしておきましょう。

PT-Nao

まだ少ないけど、これから活躍する場がどんどん増えてくると予想してるよ!今のうちにアンテナを張っておこう!

起業

最後に起業です。つまり事業を立ち上げて会社を作るということですね。私の知り合いでも、大学を卒業してしばらく病院で働いてから起業した人は複数人います。数も少ないので具体的な業種名は避けますが、やはり医療・福祉、ヘルスケア事業関連が多いと思います。自分でサービスを作り、それを売って収入を得るわけなので、もちろん収入は0円~青天井と変動幅は大きくなります。私の知人はベンチャーで立ち上げて会社を軌道に乗せて、大手企業に株を売却しその傘下に入るなどして成功している人もいます。

これだけ聞くと華やかな世界に聞こえますが、正直、今まで紹介したどのキャリアよりも茨の道になるでしょう。私も経験したことは無いので大きなことは言えませんが、自分の目標を持ち・収入0の恐怖に耐え・顧客の要望や社員を養うことへのプレッシャーに耐え・誰よりも働き続ける根気が必要だと思います。

自分が起業してもいないのに偉そうなことはこれ以上言いませんが、上記の記事では日本の開業率は4%程度。その中で成功する割合はさらに下がるでしょう。大学教授よりもさらに狭き門かもしれませんね。以下メリット・デメリットです。

  • やりたいことをとことん追求できる
  • 「成功すれば」収入は青天井
  • 「成功すれば」もちろん世間的な地位も高い
  • 超ハードワーク。忙しくない人はいない。
  • 収入0のプレッシャーに耐える必要がある。
  • 全てにおいて高リスク
PT-Nao

紹介した4つのキャリアの中で一番狭き門だね!

同業種への転職も理学療法士のキャリアアップの一つ?

例えば病院から病院、施設から施設など同業種への転職もキャリアアップの一つと考えていいと思います。ひと口にリハビリと言えども多くの分野があり、総合病院だけではなく、整形外科や循環器の専門病院でスキルを磨いている理学療法士もいます。その専門的なスキルを習得することは将来的にキャリアアップに繋がると思います。

具体的な転職の方法はまた別の記事で書いていく予定です。

理学療法士のキャリアプランまとめ

この記事のまとめです。

・理学療法士のキャリアプランは大きく、病院・施設管理職、教員・研究職、企業への転職、起業の4つのパターンがある。
・高収入を目指すなら結局どれもハードワーク
・同業種への転職も選択肢の一つ
・まずは自分がどのような道を歩みたいかよく考えることが重要

以上となります。今現在、理学療法士として働いていて将来に悩んでいる人や、これから理学療法士を目指す人の参考になれば幸いです。

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